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2023年9月29日
これは誰のためじゃ。ワシらのためじゃ。“ここの飯じゃ” 誕生ものがたり
発端は「わかりにくい」という悩み
どうもシステムチームのルパンです。
2006年入社の古参メンバーです。
そんなぼくには悩みがあります。
それは、、、システムチームの仕事ってわかりにくいよね。という問題。
これの何が問題かというと、
セールスの人からすると「何を売ったらいいの?」って状態になるらしい。
年々、若いメンバーも増えていく中で、
システムチームが提供できるものを、お客様にどうやってアピールすれば良いのか悩ませておるらしい。
システムチーム = 魔法を使って顧客の望みを叶える謎の仕事
そうよねー、わかりやすさって大事よね。
ハッカソンやるぞい!
いまの状態と、それをどう解決すればよいか考えてみた。
1.オーダーメイド案件がメイン
- ニッチ
- どこが画期的なのかわかりにくい
- 内容を表現しにくい
だから、
2.売りにくい
- 秘密保持の関係で実績公開できない
- 他のお客さんにどう応用できるの?ってなる
- もっと一般的でわかりやすいのない?ってなる
ゆえに、
3.社内へのアピールが必要
- 非エンジニアにもわかりやすい事例を作るべし
- お客さまに提案したくなる材料を作るべし
- みんなにシステムの可能性を感じてもらうべし
そうだ!
僕らの技術をわかりやすい形に落とし込んだ「プロダクト」を作るぞい!
しかも短時間に集中して開発する!こりゃハッカソンだ。
ハッカソンしよう!!!
※説明しようハッカソンとは、
主にソフトウェア開発分野の技術者が集まって期間限定のチームを組み、ソフトウェアあるいはサービスを短期間(1日〜数日)で開発し、解決策の秀逸さを競うイベント。特定のお題に対してユニークな解決策を提示することが要となる。その良質なアイデア、技術力などが競うポイントとなる。
つまり、このハッカソン方式を取り入れて、短期間でアプリを作ろうということ。
新しい技術を取り入れるチャンスだし、
限られた時間でなんとかする力も磨けるし、
チームの結束力を高めるのにも役立つはずだぜ!はぁはぁはぁ=3、これは一石三鳥だぜ!!
みんな集合!
-
かくかくしかじかなんだよね、ってことで ハッカソンやろうと思います。
-
御意。
-
で、何作ります?
-
ん〜、トメなんかない?
-
そうですね。。。。
-
おむすびの形のUSBメモリとかどうです?
-
いったん方向性決めません?
ということで、方向性を決めるべく、
ブレインストーミングがはじまった。
みんな共通して、ノーコードツールを使いたいというワードが上がった。
普段オリジナルでコードを書くことが多い僕たちにとって、実はノーコードツールに触れる機会が少ないということがわかった。
みんなのアイデア
そして、肝心なのは課題。誰のどんな「お悩み」を解決するのかだが、、、
ハビィのお悩みが、なんかちょうどいい感じ。
実は県外在住のハビィ、オフィスのある広島にやって来るのは月に5日程度。土地勘もなく昼食の時間が同僚とずれてしまうと、チェーン店かコンビニでの食事になってしまうというお悩み。さらに、一人で店を探そうと近所を探訪するも、迷いすぎてなかなか店に入れないという悩みもあるという。
テーマ
- ノーコードツール*でスマホアプリをつくる
- ハビィのお悩み「昼飯なに食べて良いのかわからない」に着目
*ノーコードツールとは:ざっくり言うと、Webサイトやアプリケーション開発するために必要な、プログラムコードを書く。という作業なしに、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作で開発できるツールのこと。
ということで、大きな方向性は決まった。
ハッカソンっぽい開発がスタート
今やノーコードツール戦国時代。
皆それぞれ使いたいツール候補を挙げまくった中、集約すると一番いいのがこれだった。
「Glide」グライド
- アメリカ発のノーコードツール。
- ExcelやGoogleスプレッドシートをデータベースとして活用できるのが特徴。
改めて、一番大事なのが、誰の何の課題に臨むのか。
非グルメなエンジニアのお悩み。
会社に来た時、どこに飯食いに行けばいいかわからない。を解決する具体的なソリュショーンとは、、、
ズバリ
平たくいうと、
社内版「食べログ」的なもの。
ポイントは、
・優柔不断なハビィに強制的に店を決めてくれる「珠玉の1択」機能を搭載。
・他の社員がどんな店に行っているのか一覧できる。
といったシンプルな機能を実装することにした。
たった1日でできた!Glideを使ったアプリ開発
-
はぁはぁはぁはぁ=3 みんなどう?
-
はい、できました。
-
間に合ったー
-
僕の担当した部分はなんとか動くようになりました
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ゴホッ ゲホゲホッ、僕もなんとなく形になりました。
-
わしもでけた
システムチームで出来ることをアピールする「社内営業活動」として始まったハッカソン。
ノーコードツール「Glide(グライド)」を使って、
非グルメな人の昼メシ決めをサポートするスマホアプリを作るというソリューションを6時間で作り上げた!
そして、出来上がったのがこれだ。
総開発時間6時間。
まだまだ、こだわりたい所はあるが、おおむね構想した機能は動く形になった。
-
おぉ〜
-
まぁまぁ良い感じなんじゃないです?
-
そうね、みんなやるじゃん。
-
ウヒョヒョヒョ ありがとうございまーす。名前どうします?
-
ハビィ決めてや
-
う〜ん…….. う〜ん
-
その名も・・・・“ここの飯じゃ”です
-
・・・
-
ん?
-
どゆこと?
-
ここのめしじゃって?
-
「ここ!」って店を決め打ちで決めてくれる感じが、このアプリのウリじゃないですか。「今日はここね!」みたいな。今日の飯はここね。みたいなのが転じてココノメシジャ。と。
-
おぉ、なるほど。
-
理由聞くとなんか良い名前に聞こえてきた。
命名!「ココノメシジャ」
ということで、社内でもお披露目してみました。
このアプリ。
ボタンを押すと、ただただお店が1択で表示されます。
(一応、一覧表示もできます)
体験者(フォノグラムの社員)から感想は、、、
- 「なんの条件も選択せず一方的に店を選んでくるのは優柔不断な人にはいい」
- 「誰がレコメンドしているかわかると もっといいなと」
- 「へぇ〜こんなの作れるんじゃ〜」
- 「そんなに早くスマホアプリが作れるんじゃね」
- 「へぇ〜こんなの作れんじゃ」
といった反応がありました。
肝心のハビィ(お悩みの主)が使ってみた感想は、
“なんでも良い派には 使い勝手がいい”
“一人で食べる時は特にいい”
と、食にこだわりの薄い人にとっては本当に嬉しいアプリかもしれません。
誰か買ってくれないかなー。
まとめ <今回の企画で得たもの>
「システムチームの仕事は謎」≒「売りにくい」という課題を解決すべくスタートしたこの企画。
今回の一連の取り組みについて、メンバーで振り返ってみました。
得たもの
- 早く作る=チーム力×技術力 を実践できた
- これは今後もやるべき!みんなのリアクションを受けて、発信の大事さがわかった。
- 謎の仕事をやっている人達というイメージから、アプリを作れる人達という形を具体的に示せた。
- 羽目を外せた。この取り組みを続けていくことで、どんどん新技術を取り入れていけるので、結果的にはお客さんへの提案力が上がる。
ということで、非常に手応えのある試みになりました。
はたして、「売りやすく」なったかはこれからですが、、、
僕たちがどんなものを作れるのか、全社的にアピールすることには成功したと思います。
チーム内でも個々の技術力を磨きつつ、結束力を高められたと思います。なにより、目標の時間内に成果物を生み出せたことは、メンバー共通の成功体験としてチームの成長につながったんじゃないかなと思います。
全員一致でこの取り組みは続けよう!となりました。
新しい技術に触れて、お客さまへの提案の幅も広げられるので、「今後もやるべし」ということです。とりあえず、2ヶ月に1回のペースでプロダクトを生み出すぞ!という意気込みでおります。
既に次につくるもの決まっていて、今度はもっと物理的な「モノ」と連動するプロダクトを計画していますので、乞うご期待!